忍者ブログ
スタ学在学中のカズ・ハロ・宗・京PLによる妄想ブログ。 スタ学関係者様のみコメント、リンク歓迎。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

エロ注意







7.いちご

 


拳の骨が響いた。
じんとした痺れと熱。軽い痛み。
肉・・・『人』というものを殴った感覚。
悪しき、排除すべきこの感情。
だがこうもぎらついた月が冴える夜には、それも抑えられなくなる。

ふらりと立ち寄った市場。
もちろん深夜という時間柄誰一人その場で店などやっていない。
暗く立ち並ぶ露天の残骸と、屯する柄の悪い男たち。
時折女の姿もあるが、誰も彼もきつい香水の匂いを纏った商売女。
心地よい空間ではない。
女たちのからかいの声や男の嘲り。
『子供』だと馬鹿にするものたち。

気付いたときには腕を突き出していた。
拳は一人の男の顎へとぶつかり、がしゃん、と大きな音を立てて露天の屋根ごと男が倒れる。
仲間らしき男がいきり立って胸倉を掴むので、無防備な腹を蹴り上げて、蹲った所を踏みつけた。


「このガキ・・・!!調子に乗ってんじゃねぇ!!!」


ひとつため息。
調子に乗ってるのは君らだろうが、とでも言ってやろうと口を開く。
が、気付かぬうちにその口は誰かの手によって塞がれていた。


「ごめんね?この子、子供だから善悪の判断が付かないんだよ」


などと優しげな声で囁きながら有無を言わさぬ力強さで己の口を押さえるこの男。
ちらりと見上げた視界に輝く金糸。
またあの男、八代だ。

急に気配も無く現れた金髪の男に怒り狂っていた男たちも動揺したのか、一瞬怒号が止んだ。
それを合図と見るや、八代は一貴を抱えたまま空へと飛び上がり、一瞬でその姿を消したのだった。


「なんでキミが出て来るんだよ!!」

「またカズがオイタしてる、と思ってね。仲裁に」

「そんなものいらねぇ!」


市場の中でも先ほどと違い、まったく人の居ない寂れた道に下ろされきいた口がそれだった。
どうしてとめたのか、と。
助けられたなどとは微塵も思っていなかった。
ただ暴れるのを阻止された。
怒りの捌け口を潰されたかのような感覚に、矛先は八代へと向いていく。


「へー、こっちは野菜売り場の市場なんだね。売れ残り?の野菜がいっぱいある」

「聞いてんのかよ!!?」

「聞いてないよ」


飄々と布を被せられた商品を覗く八代。
わめき散らす一貴など視界に入っていないかのように。
いくつかの布を剥がし、果物の山が眼に入った、そのとき。
やっと彼は一貴を視界に入れた。
いや、むしろ捕らえて逃がさぬ鷹のような瞳でその体を見つめた。

すぐに逃げ出さなかったことが、そもそもの間違い。

 

 

 

 


ぐち、と鈍い水音が響く。
硬く閉じた蕾に無理やり指を差し入れる、その音。
静かで暗い市場に映し出された情景。

露天の屋根に手首をそろえて釣られ、身動きの出来なくなったところで下着ごとズボンを下ろされた。
この男はなぜ毎回このような恥辱を与えるのだろうか、どこで火がつくのか分からない。
自由の利かない片足を抱えられて、晒されたその箇所に指が忍んでいく。
浅いところを馴らすように解され、だんだんと奥へ。
中の肉を揉む様に擦られて、急激に体の熱が上がり始めた。


「あ・・・っ、やつ、し・・・」


抗議の意味で名前を呼ぶが、それすらも楽しそうに彼は笑う。
呼応するように中の指を折り曲げ、圧迫を与えながらの抽挿。
恨めしいことに未だ触られていないというのに、前では熱がすでに硬度を増して形を変えていた。


ふ、と一瞬八代がその場を離れ、また何かを持って現れる。
その手にいくつか乗っているのは赤い小さな果実・・・イチゴ。
それを自分の口ではなく、浅く呼吸を繰り返す一貴の口内に無理やり押し込むと、指でぷちりと潰した。


「甘い?」


口内に広がる甘酸っぱい果汁。
熱が上がりすぎた体に染み込む心地よい冷たさに、知らず息をつく。


「じゃあこっちにも食べさせてあげるね」

「―――えっ、い、やだ!やめ・・・っ」


さらりと恐ろしい事を言ってのける。
否定のその声も聞こえないかのように、八代はひとつ、イチゴを摘み散々解された蕾へと押し当てた。
ひやりとしたものに割り開かれる感覚。
柔らかになってしまった入り口は、それをさほど抵抗無く飲み込んでしまった。


「ほら、力入れちゃ駄目だよ?潰れたら取り出せなくなるだろ」


そう囁かれるが、抵抗さえも塗りつぶすように彼の手は熱くなった欲の塊を握りこんでいた。
ゆるく上下に擦られながら、またひとつ後ろにイチゴを押し当てる。


「あ、あ、や・・・っだ・・・ぁ」


首を横に振って少しでもこの狂宴から気を逸らそうとするが、収められたイチゴの排出を阻むように入り口に押し当てられた指と、前を擦り上げるその手の動きに翻弄されて何もままならない。
力を入れないよう、後ろに意識をやれば見計らった様に先端を擽られて、透明な雫が零れだす。

後ろの指が再び中に差し入れられると、中に納まったイチゴがごろごろと転がって肉を刺激する。
性の排出への欲と、異物排出への欲。
二つに挟まれて思考はゆるゆると塗りつぶされていった。

熱を擦り上げるその手が、零れた雫を拾って滑りよく水音を響き渡らせる。
敏感な先端から括れを擦って、根元を弾く。
ひっきりなしに起こる痙攣が止まらなくなり。ついには。


「っ、―――ああ・・・!!!」


とくり、と溢れ出す白。
一瞬全身が硬直したように力が入る。


「あーあ、だから言ったのに。馬鹿だね、カズ」


熱くなった体を生温くなった果汁が伝った。
中に収められたまま潰れたイチゴ。
欲の生臭い匂いの中、微かに爽やかな甘い匂いを放って。
まるで処女を失った少女のように、赤い雫を蕾から伝わせた。

PR
コメントを書く
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
 HOME | 39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29 
Admin / Write
なにかあったらはるところ
繋ごう、ハロウィンイラストの輪!
細々と募集ちゅw



新しい音を頂戴
常時乱入歓迎。入室の折は自分も乱入されても構わないという心構えで。
お初はPL名@PC名でお入り下さい。

稼動スレ状況
カズ:11 休止2
カズ&ハロ:1
ハロ:8 休止1
宗:2
京:3 休止1
最新コメント
[09/02 桜花]
[08/31 タオルPL(suke)]
[08/30 魅沖]
[04/14 紅蓮]
[02/21 紅蓮]
プロフィール
HN:
紅@カズ・ハロルド・宗・京
性別:
女性
自己紹介:
姫純一貴・ハロルド=ガリアンローズ・Shu=Einhard・椿木京一郎PLです。
うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。

windows messenger
nongrata☆hotmail.co.jp
PL交流後なら登録はご自由に。でも名乗ってくれないと拒否っちゃうのでお気をつけを。



カウンター
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]