此方も時間がさほど無いので台詞のみですが、雰囲気だけ伝わればいいんだ。
一応流血注意です。
「ねぇ、父さん。如何して俺にはお母さんがいないの。」
『…いないわけ、ないじゃないか。お母さんは体が弱かったから今此処に生きてはいないけれど…君がこうして生き続ける限り、此処に、お母さんは存在しているんだ。』
「…街の人に、言われた。お母さんは俺を…産んで…産んだせいで、死んだんだって。お母さんは俺みたいに黒髪じゃなかったし、魔族っぽくもなかったって…俺なんか、産まれなければ…」
『それ以上、言ったら本気で叱るよ。……ねぇ、君は望まれて産まれて来たんだ。それだけは決して忘れないで欲しい。お母さんと、父さんが、どれほど君を愛しているか…君の其の金色の瞳。お母さんとそっくりだ。産まれた時から綺麗に澄んだ金色で…お母さんも、父さんもとっても嬉しくて君にキスしたんだから。』
「おい、ついて来るなよ!」
『どうしてさ、一緒に遊ぼうよ!』
「俺の噂は聞いてんだろ。俺なんかに構ったら…」
『噂?そんなのどうだっていいよ僕は 君と 遊びたいんだから!』
『粛清だ。再三の通告、悪しき魔族の子を卿に差し出せという命に背いたお前たちは最早…罪人、政敵だ。』
「ああああああ、痛い、痛いよ―――父さん!!」
『この者らに肩入れするならば、いくら幼かろうとお前も罪人だ。』
「辞めて、お願いだ連れて行かないで!!そいつは―――」
『嗚呼、お願いだ、この子だけは…どうか、生きて、生きて…幸せに…』
「父さん―――――――」
『無力を嘆くか、強欲なりし業火の血を継ぐ坊や。』
「力が…欲しい、強くなりたい!あいつら…父さんを殺した奴等を、親友を奪った奴等を地獄に叩き落すぐらい!!」
『なれば其の美しい瞳を渡せ、一つだけでいい…さすればこの悪しき力、好きに使わせてやろうぞ。』
「いいだろう、持っていけ!!悪魔だろうが、妖怪だろうが構うものか、俺に従え!」
「なん、でだよ…俺が分らないわけじゃ、ない、だろ…!?」
『私は既に、あの時の私ではない。それ以上近づくな、許可なく敷地に入るものには抜剣を許可されている。』
「待っ……―――」
「俺を買うつもりか?…いいぜ、女じゃねぇんだ。無くす物なんざねぇし、好きにしろよ。」
『好きにして、いいんだね?大人しくしてるといいよ、御利口にしていられたら狂うほどの愛と、快楽をあげるから。』
『いきり立つ男を切り捨て、懇願する女を貶め、泣き叫ぶ子供を突き落とす…私は…彼らと、変わらないのではないか。
私の目的とは…なんだ。
人質であった家族ももう失く、私の全てであった彼も、私を憎んで…
いや、立ち止まるな、立ち止まるな。
憎まれようともいいのだ、最後に彼が…笑ってくれるなら…』
『お前さん、昨日の野良猫…』
「海賊なんだろう?だったら乗せていけよ、いや、乗せろ。この船を海の藻屑にされたくなきゃな。」
『随分大口叩くじゃないか。見せてみろよ、お前さんの理想と矜持を。
十二分に興味が沸いたら付き合ってやらないこともないぜ。…まずは、話してみようか。其の拳銃で。』
「なんだと…てめぇもういっぺん言ってみろ」
『ああ、何べんだって言ってやるよ―――』
「死にてぇようだな」
『そっちこそ』
「『殺してやる』」
「下手糞」
『な!わたくしが腕によりをかけて用意した食事をたった一口で…ど、どこが下手だって言うんですの?
栄養のバランスだって、彩りだってちゃんと考えてあるんですからね。』
「ふん、んな事はどうでもいいんだよ、不味いもんは不味い。下手糞が世話なんか焼こうとしてんじゃねぇよ…迷惑だ。」
『まぁ、なんて仰りよう…!あ、お待ちなさい、コラ!コラ、ったら!…もう…――――――あら。ちゃんと残さず召し上がってらっしゃいますのね。』
「何もかも知った顔して説教すんじゃねぇよ!お前がどう思おうが、俺がどうなろうが、死んだって構いやしない!俺は其の為だけに全てを賭けられる!!」
『全てを賭ける?命なんて賭けて仕舞いにするつもりか。小せぇ、小せぇ、お前さんの意気ってのはそんなもんか。お前さんは全然分っちゃいねぇ。命ってぇのは一人だけのものであるはずが、ないんだよ。』
「…お前ら、大陸に着いたらどうすんだよ」
『ん?さぁな、俺たちは自由気ままな渡り鳥。また面白そうな航路目指して飛ぶだけさ。』
「それなら…いい。―――俺は明日、降りる。」
「下手糞が。料理くらい覚えねぇと嫁に行けねぇぞ。……………ありがとう。」
『渡り賃、お前さんの未来でいいわ。だから、何が何でも生きて、生きて、生き続けて―――死ぬんじゃねぇぞ、絶対だ。』
「―――ハッ、代償が生きることだなんて、甘ったるい奴だ。そんなのどうせ…守るかどうかなんて、分かりやしないのに。」
「―――――どう、して」
『…よかった、私を終わらせるのが…お前で。一つ、残念な事と言えば…最期のお前の顔が、泣き顔だということくらいか…願わくば…お前が………生きて、大事なものを、見つけられますよう。
―――見知らぬ未来よ、誰かよ、彼を…頼んだ。』
「――――――――――――――――――――――――」
「如何して、如何して皆、俺に生きろと言うんだ、こんなに、こんなに辛いのに、苦しいのに…何故…」
――――嗚呼、お前達に、逢いたい。
恐れながら大切な過去を僅かにも預り、兄妹ともども嬉しくも有難く、PL的にはもえる気持ちで一杯です←←←
過去を越えて巡り会えた今、ハロさんが幸せでいられますように。
勿論泣いてくださったって、いいんですよ><
今までぼんやりとは浮かんでいたはずで、それでも見えてこなかった17歳~現在の3年が、見えてきたような気がするのですよ。
なので、変な妄想送りつけたらごめんなさいね!←
あー、15人と其々どう絡もーwww←←←
お初はPL名@PC名でお入り下さい。
稼動スレ状況
カズ:11 休止2
カズ&ハロ:1
ハロ:8 休止1
宗:2
京:3 休止1
うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。
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PL交流後なら登録はご自由に。でも名乗ってくれないと拒否っちゃうのでお気をつけを。