9000打御礼が書き上がる前に10000打行ってしまったって言うかもう、11000打越えてんじゃねぇか…
す、すいませんでした…何ヶ月かかってんだよ…ってな。
そのくせいいものは出来てないとかもう、もう、申し訳ない…。
と、いうことで、9000打踏んでくださったのはタオルさんPL様!
年末絵茶会で一瞬だけご一緒しましたね!またご一緒したいです。
タオルさんのいい女っぷりに此方は惚れ惚れしてましてね…旅をしていた、との設定らしいので何処かの町ですれ違ってるかもね^^
とか妄想していてすみませんwww
んで、リクの内容ですが。
ハロルドSSで、栗を調理中虫と遭遇!的なバトルかギャグかほのぼのか裏…
って、え!?wwwwwwwwwwwwwwww
虫と裏!!!?
リク内容見た瞬間吹いたんですけどwwwwww
ちょっと考えたんですけど、盛大にハロルドの脳内が可哀想な夢落ちとかになりそうなんで、其処は自重しました…w
ハロ裏は別の機会に><←←←
な、わけで以下続きに格納はハロがひたすら栗剥いてるSSです。
そこかしこに気持ち悪い虫表現が入っているので、虫が嫌いな人&栗剥いて食べるのが好きな人は読まないことw責任取らないよw
今回も、こんなしょうもないブログに足をお運びいただき、誠にありがとうございました!
秋深き、隣は何をする人ぞ。
何処だか見知らぬ果ての果ての世界でそんな俳句があるらしいが、正しく今の時節は秋。
肌を包む空気は段々と冷たさを増して、煤けた茜色の空にぽっかりと浮かぶ雲も薄っぺらな鱗雲。
いずれ遠くないうちに、もっともっと厳しい寒さを孕んだ冬がやってくるのを予感させる、夕刻の事。
隣…基、学園はランティス寮、9階の一室でその男は一人、簡易キッチンの作業台と対面しているところであった。
右手には鉤状のような金属物が先端についた、ナイフ然としたものを握り。
左手では握ればすっぽり隠れてしまう…故に親指と人差し指で挟んで支えた黒茶の小さな固形物。
秋の風物詩ともいえ、硬い殻に包まれた優しい甘みを持つ…栗に他ならない。
右手のナイフは俗に言う栗ピーラーなるもの。
一年に一度使うかどうかも定かでない道具であるが、今日この日のために買ってきたという…誰も知る必要のないことなのだが。
端的に言うと、今現在部屋の主、ハロルドは栗の皮を剝いている真っ最中で。
既に剝き終わった、まだ熱が入っていないために白っぽい栗は変色を防ぐためにボールの中に水を張って沈められており。
そのすぐ傍にはこれから剝かれるのを順番待ちにした、まだ殻のついた栗がざるに積まれている。
ボールの中の剝き栗と、ざるの上の殻付栗。
対比すると3:7くらいであろうか。
まだまだ先は遠い。
先日ウェブ日記にて、どうせだから栗の何が食べたいか、と不特定多数の者に尋ねかけた結果、メニューは栗ご飯とミルフィーユと決まったのだけれども。
そのうちの一人が、己の分の栗も渡すから、たくさん作れというようなことを言っていたようないないような。
そうでなくとも、折角なのだから大人数分用意する事に不満はなかったし、そもそも予想を超えて二種類のリクエストが出てしまったので、それは有難い申し出として受けることにして。
自身の分の10個、アームメイトの分の10個(人型で無いと貰えなかったかも知れないがこの際知らなかった事でいいか、と)、提案者の分の10個、と。
合計30個になった栗は、調理するには申し分ない量であるのだが、下拵えは非常に面倒になってしまって。
「誰かに手伝わせればよかった…」
などとげんなり呟くに至る。
いや、しかし。手伝いを頼んだところでこの作業に付き合える者などいるのだろうか。
リクエストをしてくれたものは三人いたわけだが、そのうちの一人は確実にお子様を見張る母親のような心境になりそうであるからして心労が絶えないし。
もう一人は教えれば出来そうであるものの、やはり細かいものが得意…には見えないようにも思う。
最後の一人ははっきり言って未知数であるが、女性であるためにいきなり「部屋に来い、手伝え」とは些か失礼であろうと気も引けて。
結局考えてみたところで格段にスピードが上がるわけもなかったので、嘆息を一つ零して黙々と元の作業に戻ろうとまた一つ、新たな栗を手に取った。
「――………うわ」
殻にナイフの先を捻じ込み、ぱきりと外側の鬼皮を剝く、と。
白と黄色の中間程度をした実の中からひょっこりと顔を出したむっちりとした幼体。
栗の実と見紛う透けるような黄色につるつるした肌を持った、幼虫が…黒っぽい顔の部分をこちらに向けてぐったりしているではないか。
勿論、栗の硬い鬼皮を剝くために先に熱湯につけておいたので、既に生命活動は停止してしまっているようだが。
大概こうして虫食いのある栗は湯につけた時点で、中身が食われ重さが変わったことを示して浮いてくるので、いくつかは既に避けた。
どうやら避け損ねたものがあったらしい。
目が何処だか分らないが、なにやら目が合った様な気がして、思わずして時が止まってしまった。
特に虫が大嫌い、というわけではないが、これほど近距離で、しかも今正に手で触れてしまいそうな位置にあると非常に気分が悪い。
というか、静かに…だが物凄く吃驚してぴたりと止まっていた左手をゆっくり作業台に下ろした。
作業台に下ろされた左手から、ころりと栗が転がって先ほど他にも省いて捨てたものの入った小さな袋、後にゴミ袋になるものに落ちる。
少々嫌な気持ちにはなったが、それほど薬剤を使われていない美味しい栗なのだということにして、頭を切り替える事にしよう。
残りのものも…慎重に手にとってナイフを差し込んで…そんな作業はそれから小一時間程度続いたであろうか。
綺麗さっぱりと鬼皮が剥かれた栗たちを一つの鍋に放り、下茹でを開始する。
ここまで疲れておいてまだ下ごしらえか、と思うとなにやら投げ出したいような気分にもなるのだが、折角人にあげることになったものだし、と思い直す。
喜んでもらいたい…などという殊勝な心がけでは到底なかったが、食うからには旨いと思わせてやろうというのは料理をする者全ての性であろう。
故に、もしかしたらしなくてもよかったかもしれない灰汁抜きの下茹でである。
色がよくなるとか何とか諸説あるが、実のところいまいち己自身効果は把握していない。
ただ、今回は栗ごはん以外にもミルフィーユをリクエストされているので、甘みを引き出す必要はあると判断した上で。
ついでにいうなれば、下茹でとてほんの数分のこと。
わずかばかり手を掛けるだけで見目がよくなるだとか、味がよくなるだとか、そんな効果があるというのならやってやってもいいだろう…とは些か傲慢だが。
湯の中をコロコロと踊る栗の実。
熱が入ったことにより鮮やかな黄色を醸し始めて、どことなく目に優しい。
白っぽく乾いた色をしていた栗の実だが、漸く望んだとおりの山吹色へと色を変えた事に少しだけ安堵の息をつく。
…今まで、人に食事を与える事などなかった故に見た目など気にした事はなかったから…今回、見目からして上手くいきそうなことにホッとした、などと言うのは知らされなくともよい事。
そろそろ湯から引き上げようと、鍋を持ち上げて笊を置いたシンクの上へ…と。
ま た 虫 が 。
また、というか正確には先ほど袋の中に転がした栗に納まっていた奴らしい。
捨てた瞬間こそ、もう既に息は無い様に見えたのだが、どうやら気を失っていただけのようで。
今は笊が置いてあるのよりも端っこ、シンクの隅で攀じ登っての脱出を図ろうと蠢いている。
思わず固まってしまった手を下ろして、もう一度鍋をコンロの上に置きなおす。
…そのまま笊の上に空けると熱湯で流された虫は今度こそ息絶えるかもしれないが、最悪の場合流れて笊の上の食べられる栗とご対面、ともなりかねないので。
流石にそれは気持ちが悪い。
少々惨たらしいが、もう流してしまおう…と笊をシンクの外へ避難させてから蛇口の水を捻った。
ざぁぁ――とシンクを打つ流水の音が響いて、寒さを敏感に感じ取った、冷たい水が溢れ出す。
標的の虫がいる端っこまでは流水が届かないと分れば、更に蛇口を捻って水量を増させ。
………………其れでも届かなくて。
仕方がないので近くに置き去りの軽量カップに水を汲んで、直接かけてやる方針に切り替えた。
並々と注がれた水道水、一気に虫の上へとひっくり返せば…
もがくようにジタバタと暴れる淡い黄色の幼虫…
正直首の後ろがぞわぞわした。
人は其れを悪寒と呼ぶのだろうか。
再三言うと虫が苦手なわけではないが、こうもリアルにむちむちした生き物と顔を突き合わせていると、段々気分が悪くなってくる。
しかも命の危険から必死に抗っているのだろうが、なかなかに思い通り流れて行ってはくれず。
「……………分った、もう、俺の負けだ…」
げんなりと呟く声を聞くものはおらず。
敢えて言うなればシンクの中の虫だけで。
そもそも何の勝負だかは定かではないが、幾度か其の存在を抹殺しようとして、悉く失敗しているのだからきっともう、負けなんだろうと。
いや、思考が変な方向に行ってしまっているかもしれないが、其処は早く栗を湯から引き上げたいだとか、さっさと食事を用意したいという思考に於いてだと察していただきたい。
負けを認め、つまり抹殺を断念したこの男。
一瞬だけキッチンを離れて、手に取ったのはティッシュ3枚ほど。
其れをくしゃりと…決して感触は味わいたくなかったので何重にもなるように…束ねて、小さく柔らかな体を潰さぬよう、多大な注意を持って虫を掴みあげる…そして。
「許せ」
短い一言、同時に束ねたティッシュごと虫を窓の外に放り捨てた。
――潰さなかったのは、恐らく潰したらティッシュの中に広がるであろう惨状を思い浮かべたくなかったから。
――自室のゴミ箱に捨てなかったのは、また復活して部屋の中を這う事を恐れたから。
――許せ、の一言は9階から虫とは言え生き物を放り投げた事と、ティッシュという転がればゴミとなるものを一緒に捨てたから。
そうして、秋の日の午後。
物悲しくも美しい朱色の日が輝いて、家路を急ぐ鳥たちの群れが影を落とした時節のランティス寮で。
ひとつの…物凄く…とてつもなく、非常に、馬鹿馬鹿しい戦いは幕を閉じたのであった…
―――――すっげぇ頑張ってやったんだから、心して食えよ、お前ら。マジで。
ハロは虫が苦手じゃないんだよ、ちょっとむっちりした姿が気色悪かっただけで((
茶会で使用した名前はsukeで合ってますよっ。
こちらこそうっかり見逃していて遅くなり申し訳ありません。
素敵SS、しっかりと受け取りました。
ありがとうございます!!!
自Cの絵よりは紅さんのCのSSの方が他の読者の方にも楽しんでもらえるかと、唯一接点のあったハロルドくんを題材に選んだんですが。
虫がお好きでない方への配慮を失念してました…っ!
すみません。
自分はとても楽しませていただきました。
何がいいって、ハロルドくんが黙々と作業しているのがカッコイイってのが1つ。
栗ピーラー買ったんだな(笑)
2つめは、イイ男が困ってるってとこですね。
も、もっと困らせたい…
そういえば10000Hitの企画に参加し損ねましたが、
タオルは屈服(!)させられるなどの場合を除いて、基本左に位置する人間なので、
ハロルドくんのような強そうな男を弄ぶのが大好きですよっと。
なんか余計なことまでダラダラと書いてしまいましたが、
これからもどうぞよろしくお願いいたしますっ!
いえいえ、実は書きあがりました!って言うメッセージ送ろうと思ったんですけど、ごちゃごちゃしてるうちに後手後手になってしまって、申し訳ない;;
ちょ、もっと困らせたいってどういうことですかwwwwww
いいんですよ、困らせてくれて…無理難題押し付ければいいじゃない><←
苦労性なのはうちの息子達のデフォです^^
…え、タオルさん左?
え、左?←←←
カズ相手でお姉さんがうんぬら的なのならまだしも(スイマセン、黙りますw)
ハロ相手には許しませんよ(にっこり
こっちこそ弄んでやるんだからね!!←←←
と、此方も軽く可笑しなことを言っていますが、こんな紅さんでもよければ今後ともよろしくお願いします。
今回はキリバンありがとうございました!
お初はPL名@PC名でお入り下さい。
稼動スレ状況
カズ:11 休止2
カズ&ハロ:1
ハロ:8 休止1
宗:2
京:3 休止1
うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。
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nongrata☆hotmail.co.jp
PL交流後なら登録はご自由に。でも名乗ってくれないと拒否っちゃうのでお気をつけを。