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スタ学在学中のカズ・ハロ・宗・京PLによる妄想ブログ。 スタ学関係者様のみコメント、リンク歓迎。
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遠くで雁の群れが鳴いている。
家路を急ぐ為の号令か、一羽が鳴いたのを合図に無数の羽音と、黒い影。
きっと彼らは同じ家に帰り、同じ寝床で安らいで、また朝を迎えるのであろう。
茜色の空に段々と夜の帳をかけようと、暗い雲が差し始める、時刻はそんな折。

市場での買出しを終えて帰路へと向かうものが此処にも一人。
雁の群れと同じく、今日一日の締めを括ろうと一層輝く朱色の陽を受けて尚暗い黒髪を靡かせ、カツリ、カツリ―――硬質のブーツの底が踏み鳴らす音は澱みなく一定に。
カツ、ン。
家路に着くばかりとなった其の男が足を止めたのには無論理由があって。
単純明快、道の先に見知った姿を見かけたから。


「おー、ハロはん奇遇やな。買い物かいな?」

「シャオ?そういうお前はいい身分だな。」


足を止めて、幾分か前に鎮座した少女は紅梅色の髪を惜しげもなく風に曝し、衣服が汚れるのも構わずに路傍の石に座り込んでいるという一種珍妙な様子。
其の両手に酒器が握られていなかったらまず、具合の良し悪しでも疑ってしまうところだ。


「だぁって、見てみぃ?寒梅の蕾や、風流やないの~」


酒に既に酔うているのか、僅かに色味がかった頬で機嫌良さそうに笑う少女が指し示したのは、直ぐ傍らに佇む細木が、梅の蕾を芽吹かせている様。
まだまだ寒い季節ではあれど、冬に見頃を迎える小さな花は、寒風に負けじと力強く枝にしがみ付いて其処に在る。
ほんのり赤色を差した花弁が開くことはまだなさそうだが、なるほど言うように季節を感じられて中々風流、というものかもしれない。

彼女が酒が好き…ということには何となくも気づいてはいたが、こうしていきなり道端で酒盛りを始める程度だったとは、と苦笑が漏れて肩は揺れ。
けれどそれに不満があるわけではないようで、少女はコロコロと笑って酒器を傾ける。

トクトク…

鼻に届く匂いは米を発酵させた和酒の匂いだろうか。
独特の香りは、茜の空、開ききらぬ梅の花、そのどちらとも相性がよいようで、優雅な時の過ごし方だと思わず感心してしまった。


「風流もいいけどもう夜になんぞ?寒くなるだろうが、平気なのかよ?」

「えっ、夜…!?」


風流を味わうのもよいが、そろそろ陽も沈みきってしまうし、このままでは風邪でも引かないだろうか、などと。
別段含みもなく世間話として出した言葉であったが、妙に驚いた声を上げられて、はたり。
驚いて丸くした瞳を、ふと気付いて咄嗟に逸らす…そんな所作には少々…勘繰らねばならないことが出来てしまった。


「お前、何時から此処にいんの?」

「…さーぁ、いつやったかなぁ。覚えてへんねぇ。」

「…今日授業午前だったよな。」

「そうやねぇ。一緒のクラスやない。嫌やなぁ、忘れてしもうたん?」

「…昼飯食ったか。」

「……ええと。」

「朝は。」

「……………。」


すいー…と、視線がずれていく。
いや、視線がずれたなんてものではない。
あからさまに顔を合わせないように思い切り背けられた、ゆっくりと、自然を装って。

会話から察するに…この少女、学園の授業が終わって直ぐ辺りからずっとこの場に座っていたのだろう、無論酒を傾けながら。
往々にして食事まで忘れてしまう性質であるらしいから、もしやと先を問いかけてみれば図星を引き当てた事が実に分りやすい反応。

以前何処かで会話した時にも再三注意した筈なのだが。
ふぅ、と思わず嘆息が零れ落ちた。
一緒に落ちた肩は重そうに。
宛ら叱っても叱っても懲りない娘に呆れたかのごとく。




「没収。」

「うわぁん!無体なぁ、ハロはん!いたいけな少女のものを取り上げるやなんて。」

「いたいけな少女は飯も食わねーで酒食らったりしねえよ。」

「それはそれ、これはこれや!」

「いや、意味が分らん。」

「やーん、意地悪ぅ、いけずぅ!」

―――

―――







―――それは夕暮れの路傍で繰り広げられた、他愛もないやり取り。
誰も見るものなんて居ない、当人たちだけの、和やかな…。

嗚呼、寒梅の蕾は見てたかもしれないけれど。





――――たまには言う事を聞きなさい――――






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厚塗りナニソレおいしいの^^
ちょっと触発されて練習してみたけど…だ、駄目だった!!!!!!
いや、ぐりぐり塗ってる間は超楽しかったけども、ぜんっっっっっっぜん。
何を如何塗ればいいのかさっぱりだった、ああんwwwww
助けて師匠!


やれやれ。やっとこの人曝す気になったよ←←←
いや、悲しい話全員気付いていたようですけどね!!(血涙
表でのご挨拶代わりのスレが終了間近&裏に登録&お誘いを受けたので裏でスレスタート…と、軌道に乗り始めたのでもうおおっぴらにすることにした。
いや、元々隠してたいたというよりかは…絵柄と文章変えれば気付かれないのかな!!dkdk!!
みたいな。
結果としてはどっちも変わってなかったらしいですよ…
始めのうちはプロフ絵も文章もかなり頑張った感あったんですけどね…。
ある人には「似てる絵だなぁとは思ってた」と言われ。
ある人には「眼の鋭さで分った」と言われ。
ある人には「文章の行間で分った」と言われ。
………………もう、みんな紅さんのこと大好きなんだから/////←←←←←
くそう…そもそもの腕が備わってないくせにち挑戦するあたりがもう駄目なんですね、分ります。
そして上にプロフ絵に使った頑張って絵柄変えた(つもり)の絵と、当初隠さず行こうと思ってた頃描いた絵と、今回登録した裏プロフの絵を並べましたが。
………………如何見たってまだ描き慣れておりません^^←
うおおおおおお、描きにくいぞ京ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

京一郎は元々私と、オフ友の間で製作していたオリジナルストーリーのダブル主人公の片割れでした。
異能力が蔓延った日本に近しい世界観の国で、天然で生まれてくる先祖返りの異能者たちを集めた極道組織と、特殊な技法で作り出した後天的異能者を束ねた政府とが対立して争う、といった内容の…女子高生が二人で考えたにしては物凄く汗臭い…(((
京一郎の能力名は「ダブル」。京と狂を身の内に抱えた能力として二重人格者で。
代々続く政府直属の異能華族から、犬神使いの一人娘を攫った事から話しが始まり。
様々な争いを経て、椿木一族というものの秘密や、如何して政府と対立するような組織を作ったのか、何故京一郎は親父(ボス)に心酔し切っているのか…と、展開する筈で。
って、何故此処に関係ないことつらつら書いたかというと、折角考えた設定が惜しかったから!
高校を卒業し、其々の道へ進んだ友人とは無論まだ親友ですが、私は結婚もして引越しもしているので…流石に話を二人で練るなんて事出来なくなって…まぁ、お蔵入りです。
が!京一郎は気に入っていたので、復活させたい!!彼を忘れたくない!!
…と、思いまして、此度スタ学に入学という。
入れるに当たって変えた設定は能力が「ダブル」から「トリプル」になったこと。
吉良さんは元々椿木家の始祖に当たる人物で…と、詳しいことはさて置き、この子も忘れたくなかったので。
他の設定は元のままです。
まだ突っ込んだ設定は書き込んでいませんが、彼が来た元の世界…というのは、元々友人と考えていた世界のつもり。
故にスタ学でも京は「親父」「親父」言うとりますが、ファザコンじゃありません^^
極道で言うところの「組長」。ボスのことです。
あ、いや、ある意味ファザコンかもしれませんが((
っていうか…吉良描こうぜ、俺…
誰もあれから女の姿なんて想像できねぇよ…早く描こう…が、がんばれたら…

ってぇわけで!
これからはどしどし京とも絡んでやってくださいましね!
誕生日は4月です!!(聞いてない



薄暈けた太陽が昇り、起き抜けの鳥たちが朝の情報交換に花を咲かせるさえずりが響き渡る。
空はまだ青というには沈んだ色を残していて、暖まりきっていない空気が鳥達以外の気配を殺しているのか、静かで、静かで…穏やかな、早朝。

もぞ…と隣で布地が動いたことに気付いて、眠りから覚醒したてのぼやけた視界を開いた。
寝起きということで、普段の鋭さ等欠片も持ち合わせていない緩やかな金色に収められたのは、己と同じ――しかし、余程長く艶やかな――黒髪を持つ青年。
無論、布団の中に引き込んだのは紛れもない、己自身であるのだから彼を見間違う筈も、それ以外の人物である筈もない。
腕の中に掻き抱いて眠った温もりが、呆気なくも離れていく感触が口惜しく、咄嗟に去り際の手首を掴めば、返ってきたのは何故だか酷く吃驚したような紅色の瞳で。



「―――、お、どろいた…こんな時間に目覚めるお前を見たの、初めてだ。」

「………まだ、眠い。」

「だろうな、まだ4時だ。もう少し寝れるだろう?眠っていいぞ。」

「駄目だ、寝たら…お前、帰るだろ。」



血圧が低いのかなんなのか、至極寝起きの悪い己が出て行こうとする自身に気付いた、というのが驚きの大半であったらしい。
実に素直に未だ襲い来る眠気と体のだるさを訴えれば、驚きから少々開かれた瞳はゆるりと細まり、苦笑を模る。
けれど、その誘惑に負けて意識を手放してしまえば、きっと今、掌だけから伝わってくる僅かな彼の体温さえ失われてしまうのだろうと思えば、如何ともし難く。
困ったような表情で笑まれても、子供のように、我侭に。
頑なに手首を離すことはしない。



「いーじゃねぇか…朝、こっから行けばいいだろ、一緒に。」

「しかし…着替えもないし…昨日と同じままというのは…」

「俺の服を着ればいい。」

「お前の?如何見たってサイズが違いすぎるだろう。」

「へーきだよ、ごちゃごちゃ…言うな…」

「あ、こら!…全く、仕様のない…」



大人然として、なんとも正当な理由を並べ立てられては、本当にまるでこちらが余りにも子供で、身勝手に駄々を捏ねている様ではないか、などと。
実際にそれ以外の何物でもないとは思うのだが、少しばかり不満で、緩く握っていただけの手首を不意に強引に引き寄せた。
こちらは寝起き、と油断でもしていてくれたのか、存外に容易く腕の中に戻ってくる体温に何処か安心して、素肌に、艶やかな黒髪に顔を埋めて、意識を―――手放して。












「おお、本当にすっげぇ余るな、布。」

「だから言っただろう…」

「つっても背とかはそんなに違わねーだろ。お前が細すぎんだよ。…上まで、締めとけよ。他の奴らには見せんの、勿体ねーから。」

「…………馬鹿。」






――――愛し温もりこの手に抱いて――――


最近カズ君ってば後ろの人のせいでかっこよさの欠片もないので(最初からあったかどうか定かでない)、流石にそろそろ不憫になって…って何で私のパソコンは「刺すが」って出るんですか…なにを?何処に?恐ろしい…ではなくて。
男らしいとこを一発、と描いてみました。
奴の練習着というかなんというか。
タンクトップにハーフパンツ、黒いスパッツですね。スパッツ見えないけど。
カズは背とか小さいし、がっしりしているとも言い難い体型ではありますが、格闘家らしく、肩幅と二の腕の太さはまぁまぁあります。
なので女装の時はそういうのが隠れるようにゆったりした和服選んでみたり、ショールで腕隠したりしてるんですよ…
太ももなんぞはまぁ、しなやかに筋肉ついてる程度で細めなので晒しても問題ないので、ミニスカとかなら別に…って、女装から離れよう…。






親友ちゃん…なんで消えてんねん!!と、週明けてすぐに晒す筈が、データごと無くなってて描き直したなんて事はないんです…。
今、なんだか色々始動しているようですね!!正座してガン見してます!
ところでうちの息子、そろそろ刺されるんのと違うか…
カズ君は人様の恋愛模様に端っこ引っかかって嫉妬されるのが得意です^^←←←
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性別:
女性
自己紹介:
姫純一貴・ハロルド=ガリアンローズ・Shu=Einhard・椿木京一郎PLです。
うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。

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