エロ注意!
生ぬるい風が肌を撫ぜる感覚。
ゆっくりと沈んでいた意識が浮上し、瞼の裏がよどんだ黒から淡い白へ塗り変わっていく。
素肌に擦れる硬いシーツの感触にも揺り起こされ、酷く緩慢にその瞼は開かれた。
「・・・いっ、て・・・ぇ」
起き様に感じるのは鈍い痛み。
体全体から湧き上がる倦怠感と、数箇所からなる傷の疼き。
ぼんやりとした意識では、己の体に何が起こっているのかいまいち理解できない。
もう一度目を閉じて、昨夜の事でも思い出してみよう、と再度暗い淵に思考を委ねた。
昨夜。
知らない声を聞いた。大きな月に食われたかのような錯覚。
痛いほどの月光に照らされて辿りついたのは学園で。
妙に湧き上がる苛立ち、焦燥感。
そんなわけも分からない感覚に支配された、不思議な空気。
目の前に現れた赤毛の男・・・。
「あ、いつ・・・いっ・・・!」
思い出した。思い出してしまった。
己の体を襲う痛みも、気だるさも。
一人の男にやられたのだという事を。
そう思い起こせば無性に腹立たしく、屈辱でがばりと体を起こしたが、突如襲った体の軋む様な痛みに結局シーツの中に戻ることになる。
馬鹿馬鹿しい、なんて己を卑下せずにはいられない。
昨夜たった一人の男にやられ、好きにされ、反撃も出来なかったなんて。
己はただの粋がったガキなのだ、其れを突きつけられたようで深く、溜息をついた。
その後の記憶はかなり曖昧だが、とりあえず寮の何処か空き部屋で眠り込んでしまったらしい。
清潔そうなシーツはもはや、己の血と埃が染みこんでいたし、部屋にも血と・・・何か複雑な匂いが混ざっている。
酷く体はだるかったが、よく寝れた為か妙に頭ははっきりしてきて、それがまた無性に情けなさを引き立てていた。
かといっていつまでもそこに蹲っているわけにはいかない。
窓から見える空の色からしてまだ明け方のようだが、はっきりと時間が分からなかった。
迅速に起き、用意をして仮宿に帰り、学園に登校しなくては。
しかし何はともあれまずはシャワーだ、と無理やり体を起こす。
一番に襲うのは左腕の痛み。
肉が引き攣れるような感覚と、いつもより格段に力が入らないその腕。
目をやれば・・・そうだ。鋭い切っ先に貫かれた傷口が見える。
其れは無理やりに閉じようとしているのか、周囲の皮膚を引き攣れさせて、余計な痛みを生んでいた。
そこをぐっと反対の手で押さえながら、ふらふらと、酷く危なげな足取りで浴室へ向かう。
蛇口を捻り、少し熱めのシャワーを頭から浴びると、やっと体から力が抜けていくようだった。
壁に手を付き、目を閉じる。
昨夜のことは・・・忘れないまでも、教訓にしておこう、と。
危機察知能力というものも身につけなくては・・・と。
夜の瘴気に満ちたあの世界で、その考えがまだ通用するのかは不明だが。
と。段々と弛緩していく体を何かが伝う。
体、いや、正確には足の間を。
生ぬるい、何かが。
「な、に・・・っ」
気持ちの悪さに驚いて目を開いた。
感覚としては粗相でもしてしまったかのような不快感。
だがそんなはずはない、この年になって・・・と恐る恐る背後に手を伸ばし、其れを触ってみた。
指に絡みつくような粘着感。
白い、その液体の正体は。
カッ、と一瞬で頬が染まった。
これは男ならば誰でも見て分かる、欲の証。
無意識に忘れようとでもしていたか、意識の外に追い払っていたが、確かに己は「男」に犯されたのだ。
思い起こせば確かに中に何か熱を感じたような気がする。
中に、出されたのか、そう感じたような気もする。
其れがまだ残っていた?
どこまでも追いかけてくる羞恥心が憎たらしい。
今は体の痛みよりも、その気持ち悪さが勝っていた。
放っておくといつまでもたらたらとゆっくり流れ落ちてきそうなその液体。
そんなままではとても外に出る事など出来ない。
意を決して手を伸ばし、注がれた秘めやかなる蕾に中指を当てた。
「・・・っ、あ・・・」
散々に弄られたせいか、まだそこは少々の柔らかさを持っていて、指一本程度ならやすやすと受け入れてしまった。
ゾクリ、と背筋が粟立ち、鼻から甘い吐息が漏れる。
違う、そんなことをしたいのではなく、ただ己は中のものを掻き出そうと・・・
そんな行為への僅かな恐怖もあって、指はゆっくりと抜き差しされた。
中に残る液体を探り、送り出すように外へ。
ゆっくり、ゆっくり、全てを押し出して。
己はなんてことをしているんだろう。
全てあいつが悪い。あの男が。
そう意識を分散させるが、いい様に弄ばれた体は持ち主を裏切って、その甘さを覚えてしまったらしい。
仕方なしにやっている行為のはずなのに、段々と息は上がっていく。
頭の中で幾度も否定を繰り返すが、目線を下にやれば既に緩く息づき、角度を変えた己のものが。
ある種従順すぎるその反応が今は恨めしい。
「あ・・・あ、違う・・・ちが、う・・・っ」
何に否定しているのか。
今は己にさえも分からない。
ただ全てを受け入れたくなくて、受け入れられなくて。
違う、こんなものは己じゃない、といい続けなければ止められないこの行為を許せなかったのだ。
いつの間にか壁に付いていたはずの反対の手は、己の熱を握り、上下に擦ってしまっている。
後ろに忍ばせた指も掻き出す動きから、探る動きへ。
嫌だ、こんな事したくない、違う、これは己の体ではない。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、違う、違う、違う。
頭の中に幾度も巡る否定と拒否。
目尻が熱くなって、拒絶の涙がこぼれた。
されど其れすらも残酷なまでに白く塗りつぶされて。
「ヤッ、あ・・・・!」
とくり、と。
己のものからまた、白いものが放たれた。
体を伝い、気持ち悪いと感じたのと、同じものが。
全身の力が抜け、ずるずると床に座りんで、薄らと目を開く。
やっとシャワーの音が耳に戻ってきた。
降り注ぐ湯にまぎれて流されていく白。
情けなくも幼子のように鼻をすすりながら。
今日は学校を休もう、と決めた。
【内容なんて無いよ。勝手に某人思い出してやって御免ね】
お初はPL名@PC名でお入り下さい。
稼動スレ状況
カズ:11 休止2
カズ&ハロ:1
ハロ:8 休止1
宗:2
京:3 休止1
うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。
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