こんなブログが5000ヒットを迎えましてね。なんだろう、みんな天使なの?
そんなわけで(?)
5000をお踏みあそばしたトキさんのリク、トキポルでシリアスなラブラブ。
トキポル!スタ学一の夫婦を描写していいので!?
と滾ったものの・・・すいません・・・ちょっとラブ置き去り・・・。
これが私に映るトキポルなのか、と言ったらそれは総てではないのだけれど。
こんな幕間もあったのではないだろうか、という一時。
ほんのり寂しくて、それでも繋がってる。
冷たい月が浮かんでいた。
青白く欠けた十六夜の月。
暗闇に沈む空を寒々と照らした、夜の一幕。
季節で言えば確かに夏であるはずで、昼間も茹だる様な暑さに皆辟易と汗を流していたのだが。
日が落ちて数時間、すっかり下がった気温と、青い月の視覚的な効果からか何故か肌寒く感じてしまう。
ひょるり、ひらり
心地よいはずの涼しげな風。
それに弄ばれて翻る服の裾。
一層それらを感じる場所、何の障害物も持たない学校の屋上に彼は佇んでいた。
深い色の茶髪に緑茶色の瞳を持った青年・・・いや、まだ少年と言っても構わないかもしれないその外見。
ポルカはそんな髪を一掬い、耳にかけると、空にぽっかりと浮かんだ月を眺めている。
「こんなところにいたんですか。今夜は冷えますよ、夏とはいえね」
「トキさん・・・?」
ふと、静かな空間にメスを入れたようにキィっと、扉の開く音が響いた。
この場に扉など一つだけ、よって考えることもない。
廊下から屋上に至る扉、彼も通ったそこが開かれたのだということ。
依然何も答えることのない月から視線を外し、背後へと振り向けば、目に映るのは愛おしき黒髪の彼の姿。
今は困ったような表情だが、普段からとても優しげな笑みを湛える恋人、トキに他ならない。
どうしてここに、そう疑問が浮かんで口を開きかけるがそれは不意に別の言葉となって漏れ出した。
「こんな月の夜は・・・寂しく、なりませんか」
「ポルカさん・・・」
今度は時が彼の名前を呼ぶ番。
言葉の通り、寂しげな笑みを浮かべるその背は青白い月明かりに照らされて、まるで月に帰るかぐや姫のように儚い。
どうしようもないほどその瞳が、表情が、手が、言葉が愛おしいのに、目を逸らした瞬間に泡沫が如く消えてしまいそうに見えて。
気付いた時にはその身を抱きしめていた。
頭一つ分は小さな彼を腕の中に閉じ込めて、その髪に顔を埋める。
ポルカもまた、強く寄せられるその腕の力に身を任せ、肩口に額を押し付けてその体温を受け入れた。
とくり、とくり
互いの鼓動が重なる。
互いの息遣いが聞こえるほどに近く、体温が移るほどに近い。
いっそこのまま二人共に溶けてしまえたら、何もかも・・・そう、寂しさなんて感じなくて済むかもしれないのに。
「ポルカさんのことは・・・僕が守ります。だから寂しいなんて言わないで・・・」
「・・・はい、トキさん・・・」
―――貴方が・・・貴方がそうして全力で 僕たち を守ろうとするから、僕は不安なんです・・・―――
言えない望みは恐らくずっとそのまま胸の中。
冷たい月明かりが照らす中、二人抱き合う影は固く、近く。
ポケットに忍ばせたトビネズミが、チィ、と小さく鳴いていた。
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うちの子も人様の子も大好き。
いつも変な妄想してます。実にすみません。
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